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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻1号

1980年01月発行

Modern Therapy 産科劇症の治療

子宮破裂

著者: 相馬広明1 寺田国昭1 柏木博之1 小川俊彦1 井坂恵一1 鈴木康伸1

所属機関: 1東京医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.21 - P.23

文献概要

Ⅰ.子宮破裂とは
 子宮破裂のほとんどは分娩時に起こる。その症状は急性であり,出血やショックを起こし,母体は重篤となり,致命率が高い。そのため早期発見と積極的な処置が母体の救命につながる。また児の死亡率もはるかに高い。ただこの症状の開始や進行は,しばしば気がつかないで見のがされたり,その処置におわれているうちに,不可逆性のショックにおちいったりするから,注意しなければならない。
 その原因としては,既往の帝王切開や,筋腫核出やその他子宮に加えた手術の瘢痕創の破裂,また分娩遷延,陣痛誘発などによる自然破裂,反復帝王切開,鉗子分娩,骨盤位分娩などの器械的侵襲による破裂などがあげられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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