文献詳細
文献概要
Modern Therapy 産科劇症の治療
産褥急性感染症
著者: 松山栄吉1
所属機関: 1愛育病院
ページ範囲:P.65 - P.67
文献購入ページに移動Ⅰ.産褥感染症と妊産婦死亡
消毒法の進歩,抗生物質の発達,施設分娩の増加によって,昔多数みられたような産褥期の感染症による母体死亡例は,最近は著しく減少した。表1はわが国の最近における年度別の妊産婦死亡数と,その中で敗血症によるものの数値と,その割合とを示したものである。
これによると,妊娠中や流産後の敗血症による死亡例を加えても,その実数は激減していることがよくわかる。ただし全妊産婦死亡数も著しく減少しているため,それに対する比率は必ずしも減っておらず,むしろ最近12年間はやや上昇の傾向がある。
消毒法の進歩,抗生物質の発達,施設分娩の増加によって,昔多数みられたような産褥期の感染症による母体死亡例は,最近は著しく減少した。表1はわが国の最近における年度別の妊産婦死亡数と,その中で敗血症によるものの数値と,その割合とを示したものである。
これによると,妊娠中や流産後の敗血症による死亡例を加えても,その実数は激減していることがよくわかる。ただし全妊産婦死亡数も著しく減少しているため,それに対する比率は必ずしも減っておらず,むしろ最近12年間はやや上昇の傾向がある。
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