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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻10号

1980年10月発行

Modern Therapy 妊娠中毒症--EPH gestosis

Roll over testの理論と実際

著者: 中山道男1 橋本晏理1

所属機関: 1熊本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.753 - P.757

文献概要

 妊娠中毒症における高血圧の発症機序に関しては,従来,数多くの研究が発表されてきているが,その病因はいまだ解明されていないのが現状である。しかしながら,われわれ産科医にとって,妊娠中の高血圧症は,胎児および母体の死亡率を高め,子宮内のhypoxiaがIUGRを引き起こすことなどから,その早期発見,早期治療による重症化の防止は,最も重要な課題の一つである。
 したがって,中毒症ことに高血圧の発症を予知すべく,従来から種々の検査法が検討されており,なかでも寒冷昇圧試験,tetraethylammonium chloride (TEAC)試験,noradrenalineテスト,vasopressin試験,指尖容積脈波検査などが知られている。われわれの教室でも,これらを追試したことがあるが,noradrenalineテストや指尖容積脈波検査はいずれも,中毒症の発症予知や高血圧合併妊婦との鑑別検査として有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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