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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻11号

1980年11月発行

臨床メモ

Sinusoidal FHRパターン

著者: 貝原学1

所属機関: 1東京大学医学部付属分院,産婦人科

ページ範囲:P.826 - P.826

文献概要

 Sinusoidal FHRパターン(正弦波様胎児心拍数パターン)とは,胎児心拍数図において,心拍数が振幅5〜10bpm,周期2〜3サイクルの変動を規則的にくりかえすサイン・カーブのごとき形をした心拍数曲線である。この波形は1970年に動物ではじめて観察されたが,その後重症な血液型(Rh)不適合妊娠1),胎児母体間輸血2)ならびに重症な胎児仮死3)などで児が死亡する直前に観察されるものとして注目をあびるようになった。
 Grayら4)は鎮痛剤のAlphapro—dineを母体に投与すると,40例のうち42.5%に本パターンが発生したが,約90分後には自然に消失し,娩出された児には全く異常は認められなかったと報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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