文献詳細
Modern Therapy 婦人科劇症の治療
絨毛癌遠隔転移の治療方針
著者: 友田豊1 可世木成明1 浅井保正1 石塚隆夫1 原孝子1
所属機関: 1名古屋大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.111 - P.117
文献概要
絨毛癌の寛解率は,初期(昭和30年代)における20.8%から昭和47〜52年の66.1%と向上をみたが,過去数年間においては今回述べる転移に対する適切な治療方針の設定,抗腫瘍薬多剤併用療法の採用,免疫学的治療の試行などの努力の結果,さらに良い成績があげられるようになった。絨毛癌の予後を向上せしむるためには転移病巣に対する適切な治療方針の設定が不可欠と考えられる。以下に教室の経験から転移の取り扱いに関して述べたい。
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