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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻2号

1980年02月発行

薬の臨床

新向精神薬Sulpiride (Dogmatyl)の臨床評価—とくに婦人の抑うつ症・心身症を中心として

著者: 長谷川直義1

所属機関: 1秋田大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.153 - P.158

文献概要

 不定愁訴を主徴とする身体症状を訴えて婦人科外来を訪れる患者はけっして少なくない。従来,これらに各種ホルモン剤が投与されてきたが,症例のうちにはホルモン療法で奏効しないものもみられた。このような患者を検討した結果,同じく不定愁訴症状ないしは,それとはなはだ類似した症状を有しながら,本態的には心身症であったり,あるいは仮面うつ病と診断されるものなどがあることを知った。したがって,治療にも近年は抗不安剤や抗うつ剤などの向精神薬がひろく適用されるにいたっている。
 今回,われわれは藤沢薬品工業株式会社の提供により,フランスDelagrange社で開発された新しい向精神薬Sulpirideの臨床試験を行なう機会を得た。そこで,秋田大学医学部付属病院・心療センター外来を訪れた婦人の諸疾患を対象として,臨床試験を行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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