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細胞群の選別・解析とその臨床応用
著者: 西谷巖1
所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.169 - P.179
文献購入ページに移動Viableな細胞の選別と解析の可能性
異常な形態変化を示す細胞を顕微鏡下で観察したとき,この細胞を直接とり出すことができないだろうか。また,この変化がいかなる形質異常によって引きおこされたかをしらべるために,このような細胞を選び出すことは困難であろうか。さらには,細胞を固定したり,染色したりすることなく,生きたままの状態で集めることは不可能であろうか。細胞生物学や腫瘍細胞学の研究者にとって,これらの問題は,長い間の願いであり,夢であった。とくに,近年,多くの細胞病理学的変化が,細胞内特定物質の増量や欠如によっておこるという事実が明らかとなるにつれて,Cell by cell basisで直接,細胞のDNA,RNA,Histone,Protein,Enzymeなどを正確に測定できる方法の確立が望まれていた。
異常な形態変化を示す細胞を顕微鏡下で観察したとき,この細胞を直接とり出すことができないだろうか。また,この変化がいかなる形質異常によって引きおこされたかをしらべるために,このような細胞を選び出すことは困難であろうか。さらには,細胞を固定したり,染色したりすることなく,生きたままの状態で集めることは不可能であろうか。細胞生物学や腫瘍細胞学の研究者にとって,これらの問題は,長い間の願いであり,夢であった。とくに,近年,多くの細胞病理学的変化が,細胞内特定物質の増量や欠如によっておこるという事実が明らかとなるにつれて,Cell by cell basisで直接,細胞のDNA,RNA,Histone,Protein,Enzymeなどを正確に測定できる方法の確立が望まれていた。
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