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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻3号

1980年03月発行

Modern Therapy 不妊治療

習慣性流産

著者: 高橋威1 加藤政美1 鳥取孝成1

所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.201 - P.204

文献概要

 習慣性流産とは連続して3回以上,同一妊娠時期に流産をくり返すものと従来から定義されているが,2回以上でも習慣性流産とすべきだと主張する意見もある。この定義の中では原因については触れていないが,著者は同一の原因による反復流産を習慣性流産と定義すべきであると考えている。
 習慣性流産の原因としては表1に示すようなものがあげられる。表2は2回以上の反復流産を主訴に当科に来院し,習慣性流産のroutine検査の終了した90名について,その原因分析を行なったものである。これはretrospectiveの検索であり,これが真に流産の原因であったかどうかは不明であるが,約半数に何らかの異常が認められた。しかし逆にいえば原因不明のものが約半数あることになり,実際の臨床にあたっては,その管理が難しい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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