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Modern Therapy HBウイルスの母児感染をめぐって
新生児HBウイルス感染の予防—抗HBヒト免疫グロプリン投与による
著者: 徳永昭輝1 尾崎進1 竹内正七1
所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.287 - P.293
文献購入ページに移動将来,HBV carrierに対する治療として,Inter—feronの投与が有望な方法と考えられているが,まだ多くの問題が残されている。一方,HBVの感染予防については,すでに高力価HBs抗体含有免疫グロブリン(以下HBIG)の投与が,医療従事者や人工腎透析患者などのHBV汚染(high risk group)の感染予防に有効であることが報告されている。しかし,母児感染の予防にHBIGを投与することについては,今日なお一致した見解は得られていない。そこで,HBV母児感染予防法について述べ,HBV感染のhigh risk infantに対し,一定の投与基準を設定して,HBIGを投与し,その臨床経過について検討しているので,現時点までの成績を中心にその概要を報告する。
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