icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻4号

1980年04月発行

症例

閉鎖孔ヘルニアの臨床像を呈した巨大後腹膜腫瘍の1例

著者: 中村幸夫1 河村豊1 菅三知雄1 佐藤重美1

所属機関: 1弘前大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.309 - P.312

文献概要

 後腹膜腫瘍は,大動脈・腎臓・尿管・副腎・膵臓・女性性器などの後腹膜諸臓器に関係なく,横隔膜より骨盤無名線にいたる間の脊椎両側に発生する腫瘍と定義され,比較的まれな疾患である。しかしながら,その発生部位の解剖学的関係から症状発現の時期が遅く,近接臓器に対する圧迫症状が現われてはじめて気づくことなどのために,臨床診断面においても治療面においても特異な問題を含んでいる。著者らは,これも比較的まれとされている閉鎖孔ヘルニアを疑い開腹したところ,その内容が後腹膜腫瘍の1部であった1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら