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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻5号

1980年05月発行

Modern Therapy 症候群の取扱いをめぐって

卵巣腫大を伴う症候群

著者: 楠田雅彦1 尾上敏一1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.369 - P.373

文献概要

 卵巣腫大を一つの徴候とする産婦人科領域の症候群としては,1)多嚢胞卵巣症候群,2)卵巣過剰刺激症候群,3) Meigs症候群が代表的で,その他,卵巣腫瘍に伴う症候群がいくつか知られている。卵巣腫大はいわゆる内診で確認されることもあるが,これらの症候群の中にはもともと顕著な卵巣腫大を示さず,あるいは肥満,腹水,腹壁の緊張などの条件で卵巣腫大がはっきりせず,他の検査法により直接あるいは間接的に卵巣の大きさを調べることを必要とすることもある。現在応用可能な検査法としては,レントゲン単純撮影,hysterosalpingography,gynecography,超音波断層法,computerized tomography,骨盤内視鏡検査(laparoscopy,culdoscopy),あるいは試験開腹法などがあり,これらを適当に使い分ける必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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