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Modern Therapy 症候群の取扱いをめぐって 特集コメント
「多嚢胞卵巣症候群」や「高プロラクチン血性無月経症候群」などのとらえ方もある
著者: 荒井清1
所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科学
ページ範囲:P.391 - P.391
文献購入ページに移動 症候群は,同時に出現するいくつかの症状の集まりを指す。「病名」とは趣きを異にし,ある病態が示す徴候を束ねたものである。わが領域においても,多数の症候群が教科書に記載されている。初め,一つの病態を発表した人の名前をとって,そのまま病名としていたものが,後日研究の結果,一疾病に分類するのは不適当で,実際には複数の原因ないし病態でも類似した症候を呈することがあるため,原著者名を付した症候群となったものが多い。
本特集で,肥満,多毛,精神神経などの異なった面から考察した場合,いずれにも該当するため,それぞれ担当の執筆者が取り上げたCushing症候群もその類である。下垂体の塩基好性細胞腺腫を持つ症例をCushing病と称するが,その他の原因,すなわち副腎原発のコーチゾール分泌過剰をきたす一連の病態をまとめて「Cush—ing症候群」として区別している。
本特集で,肥満,多毛,精神神経などの異なった面から考察した場合,いずれにも該当するため,それぞれ担当の執筆者が取り上げたCushing症候群もその類である。下垂体の塩基好性細胞腺腫を持つ症例をCushing病と称するが,その他の原因,すなわち副腎原発のコーチゾール分泌過剰をきたす一連の病態をまとめて「Cush—ing症候群」として区別している。
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