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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻6号

1980年06月発行

文献概要

トピックス

妊娠初期にみる性器出血と胎児の予後

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.443 - P.443

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 妊娠初期に性器出血をみた場合,妊卵の着床した部位や胎盤発生部位の出血などにより胎児の酸素・栄養不足など胎児の発育に何らかの障害を起こす可能性が示唆され,患者のみならず治療する医師にとっても生まれるまで心配することもある。
 この問題につき,すでにShapiroら1)は,妊娠初期の出血例について検討し,その40%に異常な結果をみたと多くのデーターより報告している。その後の多くの研究でも,妊娠早期の出血と流早死産,低体重児,子宮内胎児発育不全,奇形,神経学的異常などの出現と関連深いことが指摘されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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