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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻6号

1980年06月発行

特集 リプロダクションと社会問題

家族計画と社会問題

著者: 神保利春1

所属機関: 1香川医科大学母子科学講座

ページ範囲:P.444 - P.454

文献概要

 家族計画(family planning)は,今や発展途上国,先進国を問わず,まさに世界的なレベルでの重要な問題となっていることは論をまたない。1979年秋,東京で開催された第9回国際産婦人科連合世界大会においても,social problems in obstetrics and family planningとして,主題セッション(plenary session)の第一にとりあげられ,一般演題(free communication)中,family planningに関するものは57題にも達している。さらに,関連会議をみても,思春期の避妊と人工妊娠中絶が第5回国際小児思春期婦人科シンポジウムの主題となっている。この他,家族計画をめぐって,WHOワークショップ,IFRP (international fertility research program)と日母共催のセミナーなども開催された。すなわち,家族計画をいかにおし進めるか,最善の方法は何かという問題は,政治,経済,教育,習慣などの違いやレベルの差を超えた共通の問題であり,切実でしかも誰もがともに参加し,討議できるテーマであることを示していたともいえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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