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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻6号

1980年06月発行

特集 リプロダクションと社会問題

東南アジア諸国のTBAの家族計画における役割

著者: J.Y.12

所属機関: 1ハワイ大学公衆衛生学 2前:ミシガン大学

ページ範囲:P.467 - P.473

文献概要

 東南アジア諸国の田舎の地方では"トリアゲ婆さん"〔接生婆(国際的にはTraditional Birth Attendant:TBA)と呼ばれている〕が母性衛生に重要な役割を果たしている。彼女たちはお産をとりあげるばかりでなく,妊産婦の産前および産後の世話,また慣習的な治療やマッサージを行ない,ある者は人工中絶をも試みる。
 "トリアゲ婆さん"たちはたいがいは年をとっており,結婚していてほとんど正式な教育をうけていない。"トリアゲ"(接生)の技術は親類の人たち,友達あるいは他の「接生婆」からうけついだものである。お産を取りあげて御礼にもらうものは少しの現金かあるいは食物,着物布類などである。お産の価は決められておらず,払う人の境遇によって左右されることが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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