文献詳細
原著
Prostaglandin合成阻害剤の切迫早産に対する効果
著者: 安水洸彦1 佐藤和雄1 木下勝之1 坂元正一1
所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.483 - P.487
文献概要
近年,生殖生理とprostaglandins (PG)の関係について研究が進むにつれて,強力な妊娠子宮収縮作用をもつPGが,分娩時においても生理的子宮収縮物質としての役割を演じていることが明らかにされてきた。さらにPG合成阻害剤をrat1),rhesus monkey2)に投与し,分娩遅延を起こしうることが報告され,その成績に基づきヒトの切迫早産の治療に使用可能かどうか検討されるようになった3〜6)。今回,われわれもPG合成阻害剤を切迫早産例に使用し,その子宮収縮抑制効果を検討した。
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