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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻7号

1980年07月発行

Modern Therapy 炎症治療--感染症を中心に

薬剤耐性菌

著者: 三橋進1

所属機関: 1群馬大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.518 - P.523

文献概要

 エールリッヒによるサルバルサンの発見にはじまる化学療法の進歩は,原虫,細菌感染症に対する恐怖から人類を解放することに成功した。特にフレミングによるペニシリンの発見,それに続くワックスマンによるストレプトマイシンの発見は,化学療法剤の生産を土壌微生物生産物に対象をおくことができるという手段をわれわれに教え,その後,人智による薬の創作と,自然に作りだした抗生剤をひろいあげるという二つの手段で,化学療法の黄金時代が生まれた。
 化学療法の進歩により,赤痢,チフスなどの病原性の強い細菌による,いわゆる法定伝染病は治療が容易となり,公衆衛生学の進歩も伴って,その発症は極めて少なくなった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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