文献詳細
Modern Therapy 炎症治療--感染症を中心に
文献概要
1948年Henchらは,慢性関節リウマチ(RA)の患者にCortisoneを初めて使用した。劇的な効果が認められたことからステロイド時代のはなばなしい幕開けとなった。しかしステロイド剤(以下ス剤)治療の経験が増すにつれ,予想以上に副作用が多く出現し,その中には日常生活をあやうくし,さらには生命の危険もある重篤なものも含まれることが分かり(表1),ス剤は効果のみならず副作用も強力のため"両刃の剣"と称されるようになった。また,RAに対しても短期効果は顕著でも長期にみた場合,その自然経過をほとんど変えていないことも分かってきた。その結果,ス剤治療の反省期となり,その適応疾患や使用方法の検討がくり返された。現在ではだいたいス剤の治療指針が固まりつつある。
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