icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻7号

1980年07月発行

Modern Therapy 炎症治療--感染症を中心に

周産期感染の治療

著者: 青河寛次12

所属機関: 1社会保険神戸中央病院産婦人科 2近畿母児感染症センター

ページ範囲:P.539 - P.546

文献概要

 化学療法を中心とした胎内感染ないし周産期感染の管理は,産科医が日常膚接しているものであり,同時に産褥熱の激減した今日なお,いくつかのむずかしい課題をはらんでいる。これは,胎内感染が単に細菌感染にとどまらず,ウイルスによるものとか,感染胎児・胎盤の代謝活性の把握が容易でない,などのためであろう。
 そこで,本稿では,細菌を主とした周産期感染治療の考え方の基盤となるいくつかのことがらについて述べることとした。たとえば,抗生物質を選択投与するさい,盲目投与におわってしまうか,単に抗菌スペクトルの広さだけでなく,羊水感染分離菌の現況や,薬剤の母児間移行の特徴を知っておれば,さらに有利であろうし,また,発育過程における胎児・新生児の生体防衛力や,DICによる産科出血などは周産期感染に関係の深い興味あるテーマであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら