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Modern Therapy リプロダクション・エイジ--その発来と晩期をめぐって
更年期発来のメカニズム
著者: 東條伸平1 片山和明1 田中康則1 早藤雅也1 塩見種裕1
所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.601 - P.608
文献購入ページに移動いうまでもなく,閉経は卵巣機能の停止,あるいは著しい機能低下の結果として生じるものとしてとらえられており,その発来年齢はだいたい50〜51歳のあたりにある。しかしながら,閉経年齢を規定する因子,すなわち卵巣を機能停止に導く因子に関しては現在のところなお不明といっても過言ではない。ここでは,閉経を中心とした視床下部—下垂体—卵巣系の内分泌動態を自験的,文献的に検討するとともに閉経のもつ意味,その発来機序に関して現象論的な考察を試みたい。
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