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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻9号

1980年09月発行

文献概要

Modern Therapy 新生児脳障害の初期管理

無酸素症性脳症

著者: 工藤尚文1 岸本廉夫1 鵜飼史貴1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.673 - P.679

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 胎児・新生児仮死の診断,治療の目ざましい進歩により,重症仮死児の頻度は減少してきたが,依然として胎児・新生児仮死は周産期における新生児死亡の主要原因である。また,たとえ蘇生救命し得たとしても,脳性麻痺,精神薄弱,てんかんなどの恒久的な中枢神経障害を惹起し,児の長期予後を悪化させることはよく知られた事実である。
 これらは周産期仮死の主要病態である無酸素症により生じた代謝障害により,著しい発達段階にある脳の発育に大きな影響を与え,無酸素症性脳症が発症したものと考えられる。しかし,その本態については,不明な点が多く,有効な治療法の確立も十分なされていないのが現状である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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