文献詳細
Modern Therapy 新生児脳障害の初期管理
文献概要
脳室内出血は未熟児に多くみられ,とくに呼吸窮迫症候群を伴う未熟児の剖検所見として認識されていたが,CT scanの出現によって,生前に無症状な症例も含めて診断が下されるようになった。それに伴って脳室内出血の症状の再確認,成因の検討,病理とくに脳室上衣下出血との関連が予後の観点から検討されるようになった。近年,NICUにおいては機械的人工換気によって脳室内出血の救命例も増加しており,合併症である出血後水頭症の治療が予後の面から大きく注目されている。これらの問題を中心にして脳室内出血の概略を述べることにしたい。
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