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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科34巻9号

1980年09月発行

トピックス

精巣移植後の妊娠と精子数

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.708 - P.708

文献概要

 不妊症の診断と治療に際して,夫の精液などを中心とした検査は泌尿器科医に,妻の方は産婦人科医により行なわれてきている。この際,夫の精子数が少ないと判定されると,原因は夫にありとして妻の方の検査や治療が遅れがちになりやすい。
 Sherinsら1)によれば精子濃度が200〜500万/mlでも妻が全く正常であるか適当に治療されている限りには妊孕性があると報告している。このように精子数が少ない場合には,概して妊娠しにくいが,精巣をまったく欠如したいわば男性因子の典型的な不妊症例でも精巣を移植して妊娠した症例をSilberら2)が報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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