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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻1号

1981年01月発行

文献概要

Modern Therapy リスク症例と手術

高齢・肥満と手術

著者: 森一郎1 有馬直見1 藤野敏則1 新川義容1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.37 - P.41

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 肥満者では諸種の代謝や,心・肺・腎機能の障害,糖尿病,高血圧など,また高齢者ではこれらに加え各臓器の予備力の減退や,血管の硬化および脆弱などを伴いやすいので,これら両群では手術に対する抵抗力は弱い。一方,婦人科手術では骨盤深部での操作が多いので,肥満者では技術上の困難があるし,高齢者では出血によって術部の判別が困難になりやすい。加えて肥満者と高齢者は周知のようにとみに増加しつつあるので,このような例の手術に遭遇することが最近多くなっている。そこでここ昭和50〜54年の5年間の教室のこれらの例の傾向についてまず触れ,ついで,肥満・高齢者の手術の代表的な症例と一般的な注意について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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