icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻1号

1981年01月発行

Fetal Monitoring講座 基礎から臨床応用へ

Ⅲ.心拍数細変動と産科麻酔

著者: 西島正博1

所属機関: 1北里大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.43 - P.47

文献概要

Ⅰ.視覚的な長期細変動の評価法
 胎児心拍数の細変動は,長期細変動(LTV)と短期細変動(STV)にわけられ,それぞれ種々の評価法,とくにコンピュータを用いてのそれが多く報告されている1)。 ここでは,どこでも用いることができると考えられる,胎児心拍数の長期細変動の視覚的な評価法による各種麻酔法の影響について述べる。
 子宮収縮間欠が1分以上の部分で,心拍変動パターンの認められない基線心拍数部を1エピソード(図1)として,その部分でのみLTVの検討を行なった。その理由は,子宮収縮というストレスがなく,実際に胎児心拍数に心拍変動パターンのあらわれていない,胎児の安静状態と考えられる時期に,その胎児の覚醒度あるいは予備能がもっともよく反映されていると考えられるからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら