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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻11号

1981年11月発行

指標

先天異常児出産婦人の次回妊娠管理—反復異常児出産を防ぐために

著者: 又吉國雄1 相馬広明1

所属機関: 1東京医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.773 - P.782

文献概要

 最近の日本母性保護医協会の外表奇形調査によると,分娩総数160,563名中奇形児総数1,435名,罹患率0.894%であったという(昭和54年度)1)。これは,それと同頻度で母体が先天異常児出産を経験したことを意味するが,今日,先天異常の範囲は単に外表や内部器官の形態異常だけにとどまらず,染色体異常や酵素蛋白,代謝免疫学的な面での先天的異常にまで及び,さらに拡がりと深さを持っている。従って先天異常児出産経験婦人も,ある調査によると4.5%の高頻度に認められている2)。しかも反復して先天異常児出産を経験している婦人も少なくない。
 一方,その原因は容易につかみ得ないことが多いが,先天異常児出産婦人の次回の妊娠管理において,「前回の原因の追求」は極めて重要であり,加えて「次回のそれに対する予防」という,二つの側面からの管理が要求されてくる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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