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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻11号

1981年11月発行

文献概要

症例

男性化腫瘍(androblastoma)の1例—視床下部—下垂体系の内分泌機能を中心として

著者: 藤原卓夫1 柴田和男1 赤堀泰一郎1 片山和明1 森川肇1 東條伸平1 岡田聡2 稲留哲也3 斎藤公明3

所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科学教室 2神戸大学医学部第2病理学教室 3三木市民病院 内科

ページ範囲:P.829 - P.834

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 ホルモン産生腫瘍は全卵巣腫瘍の1%以下であり,しかも大部分は女性化腫瘍で男性化腫瘍は極めてまれである。事実,これまでに世界で報告された男性化腫瘍,androblastoma (arrhenoblastoma)は,250例を数えるにすぎない1)
 男性化腫瘍はSertoliおよびLeydig細胞様の腫瘍細胞からなり,胎生期睾丸組織に類似していることより,病理組織学的にSertoli-Leydig cell tumorとも呼ばれている。臨床的にはアンドロゲン活性が著明なものがほとんどで,脱女性化ないし男性化徴候を特徴とするが,内分泌活性を示さないもの,あるいは女性化徴候を示すものも少数ではあるが報告されている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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