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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻11号

1981年11月発行

文献概要

症例

子宮内膜症治療におけるdanazol薬疹とその他の副作用

著者: 加藤順三12 滝田研司2 冲永荘一2 八木憲一朗2 菅隆一2 荒井清2

所属機関: 1山梨医科大学産婦人科学教室 2帝京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.835 - P.841

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 子宮内膜症のホルモン療法としては,エストロゲンとゲスターゲンの混合剤であるピルを長期漸増方式で服用する偽妊娠療法(Kistner)が有効で,主として用いられている1,2)。近時,ethisterone誘導体であるdanazolによる偽閉経療法は,本邦でも紹介され1〜5),治験検討されつつあるが,欧米での治療成績は偽妊娠療法より症状改善率並びに副作用の点でよいことが報告されてきており,その評価は確立されたものといえる6〜12)
 ところで,一般的にわれわれ産婦人科医が新しく導入される薬剤を実地に使用する場合には,その有効性はさておき,一般国民の現今の医療意識の亢まりとも関連して,副作用の発生が念頭からはなれないのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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