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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻12号

1981年12月発行

文献概要

Modern Therapy Modern Therapyの反省

子宮収縮・抑制剤投与の功罪

著者: 菊池三郎1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.866 - P.868

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Ⅰ.子宮収縮剤の功罪
 1.適応と要約の厳守によって生かす「功」に  ついて
 子宮収縮剤は正に両刃の剣というべきで,その陣痛増強作用による遷延分娩の防止によりfetal distressを予防でき,また計画分娩が可能となる反面,過強陣痛による母体や児の死亡という事態も起こり得るわけである。その功を功としてとどまらせるためには,収縮剤使用に際しては,その適応と要約を厳守し,使用中には,分娩監視装置による管理が不可欠な条件となる。
 現在の時点では,その得られる陣痛が生理的であり,かつ調節性が優秀であることから,oxytocinのdripが理想的なものである。しかし必ずしも速効性は必要でない場合には,PGの経口投与も簡便で良い方法であるが,test laborに際してはPGの使用は,たとえばdripであっても使用すべきでない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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