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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻12号

1981年12月発行

Modern Therapy Modern Therapyの反省

避妊法をめぐる問題点

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.872 - P.875

文献概要

 第2次大戦後,世界人口の爆発的増加を抑制するために,従来よりわが国で用いられてきたコンドームやペッサリーに代わり,経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊器具(IUD)をはじめ各種の避妊法が開発され,広く利用されるに至っている。
 しかし,これらの避妊法が多く用いられるほど,その副作用が指摘され,中には有害として市場から姿を消したものも少なくない。とくにピルは比較的多量のステロイド内服のために肝腎に対する障害や血液凝固系への影響,発癌との関連性が問題とされ,IUDは子宮内への挿入による感染や穿孔の問題もあり,これらに代わるものとして射精された精子の妊孕性を除去するものとしての殺精子剤の研究や,腟リング・頸管リングの検討も行なわれてきている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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