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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻12号

1981年12月発行

Modern Therapy Modern Therapyの反省

悪性腫瘍における手術療法の限界と功罪

著者: 関場香1 石井良夫1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.879 - P.881

文献概要

 婦人科悪性腫瘍の中で,最もよく研究され,その手術療法が理論的根拠に基づいて,一定の術式で行なわれ,満足すべき成果をあげているものは子宮癌,特に子宮頸癌である。
 表1は世界各国における子宮頸癌の臨床進行期別5年治癒成績であるが,わが国の頸癌治療が世界のトップレベルにあることがうかがえる。特にⅠ期,Ⅱ期における諸外国の成績との差はかなり大きなものといえるであろう。この理由としては,表2に示したように,II期までのものに対し,諸外国では放射線療法を適用することが多いのに反し,わが国では主として手術療法を行なっていることがあげられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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