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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻2号

1981年02月発行

文献概要

原著

周産期管理におけるNSTおよびCSTの応用について

著者: 国松茂生1 正岡直樹1 山口進久1 飯塚貞男1 坂田寿衛1 高木繁夫1

所属機関: 1日本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.123 - P.130

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 近年ME機器の進展に伴い,産科領域においても各種のME機器が使用されている。たとえば,Hon1),Barcia2)らにより始められた分娩監視装置による胎児心拍モニター(Fetal Heart Rate monitoring)は,当初分娩時における,Fetal distressの監視に重点がおかれていたが,その後1970年代に入り,欧米においては分娩前胎児心拍モニター(antepartum FHR monitoring)として検討され,普及をみている。
 当教室においても,従来分娩前胎児管理として胎児心拍モニターと併せて生化学的,内分泌学的方法を検討しているが,今回は昭和53年6月より昭和55年5月にいたる2年間の日大板橋病院産科入院患者のうち,ハイリスク妊娠の疑い,あるいはハイリスク妊娠と診断された妊娠28週以降の妊婦を対象に以下のごとき検討を行なった。すなわち,Rochard3)の分類を参考にnon stress test (以下NST)を行ない,一方Freeman4)の分類によるContraction stress test (以下CST)を行ない,さらにこれに併せて生化学的検査,羊水分析などを加え,これらを総合して胎児状態,予後との関連の分析を試みた。今回はそのうち特に分娩前胎児モニターを中心としたそれの概要を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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