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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻3号

1981年03月発行

Modern Therapy 合併症の母体と新生児リスク

飲酒・喫煙と新生児リスク

著者: 安部徹良1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.195 - P.200

文献概要

 近年,欧米において,妊婦の喫煙あるいは飲酒が胎児・新生児に与える種々の影響が報告されている。わが国においても喫煙あるいは飲酒する女性ないし男性が増加しており,これらの嗜好品の摂取が胎児・新生児に及ぼす影響は重大な問題である。
 さて,表題の新生児riskであるが,一般に,riskとは生体が何らかの原因によって死亡したり,何らかの疾患に罹患して健康が障害されたりする場合にみられる生命の秩序の不安定な状態への移行が起こる確率を意味すると考えられる1)。したがって,ここでは,このような確率の大きい,いわゆるhigh risk infantのrisk factorとしての喫煙および飲酒の意義について考察を加えることにする。なお,high risk infantの具体的な種類としては,表12)に示したものがあげられているので,これらの個々のhigh risk infantと喫煙あるいは飲酒との関係について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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