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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻3号

1981年03月発行

FETAL MONITORING講座 基礎から臨床応用へ

Ⅴ.pH monitoring

著者: 貝原学1

所属機関: 1東京大学医学部分院産婦人科

ページ範囲:P.203 - P.207

文献概要

 水素イオン濃度は細胞の代謝,特に酵素反応を規制する重要な因子である。水素イオン濃度は一般に水素イオン濃度mol/lの逆数の対数,すなわちpHで表わされている(pH=log(1/〔H+〕))。近年,産科領域では分娩中の胎児の末梢血pHを測定することによって胎児の呼吸循環状態の異常を知り,胎児仮死(fetal distress)を診断することが可能となり,一般に普及されるようになった。胎児血液のpH測定の臨床的意義を理解するためには,胎児ではどのようにpHが調節されており,pHの異常はどのようにして発生するかを知らなければならない。本稿ではこれらの点について解説するとともに,pH測定上の問題点,pH異常をきたした症例に対する処置法についても触れてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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