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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻4号

1981年04月発行

Modern Therapy 新生児異常発見のための臨床検査

臍帯血検査による新生児管理および予後の改善—特にその採取・保存の提案と新生児黄疸に関連して

著者: 中村幸夫1 河村豊1 竹内泉1 安斉栄一1 小川克弘1 品川信良1

所属機関: 1弘前大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.279 - P.282

文献概要

 大人を診るときには必ずといってもよいくらい血液検査が行なわれる。しかし,新生児の場合にはなぜか例外的な場合にしか行なわれていない。このことに矛盾を感じ,私たちは新生児に苦痛を与えずに大量に採取可能な臍帯血に注目し,分娩立合いの際に臍帯静脈から採血して,どんな施設でもできる臨床検査を行ない,新生児管理や予後の改善に資したいと考えている。
 今回は,1)ともかくも分娩立合い者は臍帯血を何mlかは採取しておいて,新生児に関する血液検査が不必要なことがはっきりするまではそれを保存しておいて,新生児からの採血を節約することを提唱するとともに,2)臍帯血を検査することによる新生児黄疸の予測について述べてみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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