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覚醒時間による基礎体温の調整
著者: 広井正彦1
所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.333 - P.333
文献購入ページに移動 基礎体温曲線は婦人の卵巣を中心とした内分泌機能を容易に把握するものとして,今日では広く用いられている。しかし,毎朝眼をさましたときの温度を,しかもほぼ一定の時間内に測定することは必ずしも容易なことではない。とくに,婦人が社会に進出するようになると,土曜や日曜のごとく,休日に際してはゆっくりふとんの中で寝ていたいとか,看護婦などのように三交代などで就床時間も起床時間もまちまちの場合に,基礎体温を曲線として観察する際には,ある種の補正がなされると便利である。
Vollman1)によれば,体温は朝方が最低で,その夜に向かい徐々に上昇するといわれている。この現象は覚醒による精神・身体的な運動負荷によるものと考えられている。従って一日のうち,適当な時間に基礎体温を測定し,これを一日の適当な時間に補正すると,基礎体温をとる婦人も,これをみて判定する医師にとっても好都合であるといえる。
Vollman1)によれば,体温は朝方が最低で,その夜に向かい徐々に上昇するといわれている。この現象は覚醒による精神・身体的な運動負荷によるものと考えられている。従って一日のうち,適当な時間に基礎体温を測定し,これを一日の適当な時間に補正すると,基礎体温をとる婦人も,これをみて判定する医師にとっても好都合であるといえる。
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