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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻6号

1981年06月発行

文献概要

Modern Therapy 産婦人科とPhysical Care

産褥期における乳房マッサージ指導—桶谷式乳房治療手技を中心として

著者: 小林美智子1

所属機関: 1伊那合同庁舎内伊那保健所(小児科)

ページ範囲:P.407 - P.411

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 人間の子が母乳で育てられることは,もっとも自然な方法である。母乳哺育は健全な母性の形成と,子の心身の健全な発育のために必要である。最近,産褥期早期からの母子関係のあり方が重要視されている。母乳哺育の確立にとっても産褥期は重要な時期である。初乳に始まり断乳に終わる授乳期間を通して十分な量の良質の母乳の分泌がなければ人工栄養に頼らざるをえなくなる。産褥期は分娩後の急速な乳房組織の変化と新生児の吸啜力とが一致しないので哺乳障害をおこしやすい時期である。産褥期における適切な乳房管理と授乳指導がどうしても必要となり,適切な乳房マッサージは乳房管理の実際的な手段の一つである。桶谷式乳房治療手技(以下桶谷式手技と略す)は薬物療法に頼らずに乳汁分泌促進または抑制するのに的確な方法と考えられる。
 以下桶谷式手技について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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