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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻6号

1981年06月発行

文献概要

症例

未分化型Arrhenoblastomaの1例

著者: 塚崎克己1 野沢志朗1 宇田川康博1 永井荘一郎1 太田博明1 栗原操寿1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.450 - P.455

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 Arrhenoblastomaは腫瘍の産生する男性ホルモンのために成熟婦人に奇異な男性化徴候をもたらすきわめてまれな卵巣腫瘍である。1905年Pickにより初めて報告され,1930年Andreioblastomaの名称でMeyer R.1)がこの一群の腫瘍に関する総括を行なって以来,数多くの報告があるにもかかわらず,その名称ならびに本態に関しては,今はまだ一致した見解はなく議論の分かれるところである。今回われわれは,著しい男性化徴候を認めた未分化型Arrhenoblastomaの1症例を経験したので,臨床経過,組織所見に文献的考察も加えて報告してみたい。さらに同腫瘍の培養を行ない,いささかの知見を得たので,あわせて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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