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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻8号

1981年08月発行

Modern Therapy ウイルス感染症治療に必要な基礎知識

抗ウイルス剤の現況と将来

著者: 豊島滋1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部薬化学研究所化学療法部門

ページ範囲:P.567 - P.571

文献概要

Ⅰ.抗ウイルス剤は,ウイルス疾患の化学療法となりうるか
 抗ウイルス剤で,現在全身的投与法でウイルス疾患に用いられるものは,influenza症に対するamantadine (Symmetril)のみである。Fluorode—oxyuridineなどが局所的適応でherpes性の角膜炎に有効なことは知られているが,全身的投与を行なうにはあまりにも毒性が強すぎる。
 今日まで約30年余りの抗ウイルス剤研究をながめると,ウイルスの宿主細胞との吸着,侵入,脱殻,核酸およびタンパク質の合成,それらの集約と,ついで成熟化の,どこかのステップを抑制するものをみいだそうと多くの努力が払われてきている1〜9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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