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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科35巻8号

1981年08月発行

原著

最近の当科における妊娠中毒症の実態調査

著者: 明城光三1 古橋信晃1 佐藤章1 鈴木雅洲1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.599 - P.601

文献概要

 産科学が高度に進歩した今日でも,届出によるわが国の統計では妊娠中毒症は依然として妊産婦死亡原因の第一位で,また周産期死亡の主要な原因のひとつとなっており1),早産,低出生体重児も多い。一方,産科のみならず,臨床一般における診断方法,技術,精密度の箸しい向上によって,以前には自覚的・他覚的臨床症状でのみとらえられていた妊娠中毒症の病態が,かなり明確にとらえられる可能性がでてきた。すなわち,従来妊娠中毒症によるといわれていた母児障害のなかには,かなり偶発合併症が存在していた可能性があるということである2)。そこで今回われわれは最近5年間の当科における妊娠中毒症の実態を,特に偶発合併症を中心として調査し,若干の文献的考察を加え検討を行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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