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合剤型経口避妊薬服用は上皮性卵巣癌発生の予防になる?

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.744 - P.744

 近年,子宮頸癌の早期発見に伴い,子宮内膜癌や卵巣癌の早期発見のための検討のあり方が問題視されて来ている。
 従来より未産婦や出産回数の少ない婦人ほど卵巣癌のリスクが増加するとの報告も多い1,2)。一方婦人の老化を防止するためや更年期障害の治療のために,抱合型エストロゲンが長期間用いられるようになり,このエストロゲン利用者に卵巣癌が多いとの報告も出るようになった3)。そこで最近用いられている経口避妊薬でもエストロゲンが含有されており,これらの経口避妊薬(ピル)利用者が増加して来ているためこれとの関係が興味をもたれているが,子宮内膜癌はピル利用者にはむしろ少く,ピル以外のエストロゲン利用者では増加するとの報告がすでにある4,5)。しかし,この合剤ピルと卵巣癌との相関は興味ある点である。

参考文献

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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