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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻10号

1982年10月発行

臨床医のプライマリ・ケア 産婦人科プライマリ・ケアの背景

環境因子(感染)—性病

著者: 淵勲1

所属機関: 1近畿大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.757 - P.761

文献概要

 これまで用いられていた性病(venereal diseases)という用語は,近年あまり用いられていない。1975年,WHO常任理事会でSTD (sexally trans—mitted diseases)なる用語が採決されて以来,この用語が広く用いられている。これは性行為,あるいはその類似行為によって伝染する疾患をいい,梅毒(Syphilis),淋病(Gonorrhoea),軟性下疳(Chancroid),第4性病(Granuloma ingui—nale,Lymphogranuloma venereum)の4つの性病の他,非淋菌性尿道炎(Non-specific genital infec—tion),Candidiasis,Trichomoniasis,尖圭コンジローム(Condylomata acuminata),Herpes simplex,恥部虱症(Pediculosis pubis),疥癬(Scabies),伝染性軟腫(Molluscum contaginosum)などがあり,またB型肝炎をもなり得る疾患と考えられている。
 本稿では,世界と日本の性病の現況について述べ,4つの性病について,主として梅毒と淋病を中心に産婦人科医師のプライマリ・ケアについて述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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