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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻10号

1982年10月発行

原著

母体血中,胎児血中および羊水中prolactin値とgrowth hormone値の同時測定による検討

著者: 古橋信晃1 深谷孝夫1 河野秀昭1 新川尹1 立花義史1 高橋徹1

所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室

ページ範囲:P.783 - P.785

文献概要

 Growth hormone (GH)とprolactin (PRL)は構造も,その機能も類似しているが,種特異性の強い下垂体ホルモンである。人間の胎児・母体をめぐるこれらGHとPRLの動態について種々の報告があるが,特に胎児に対するこれらホルモンの役割については未だ不明の点も多い。人間の胎児に対してGHおよびPRLがlacto—genic hormoneとしてよりもsomatogenicな働きに関与している可能性については既に報告1,2)した。一方,これら構造も機能も類似しているGHあるいはPRLについて,各々のホルモンの母体血中,胎児血中,羊水中濃度を測定した報告はあるが,GHとPRLを同時に測定し,その相関について検討した報告はほとんどみあたらない。われわれは今回,同時に採血・採取できた正常妊娠・分娩の20例について,その母体血中・胎児血中・羊水中のGHおよびPRLをRIAにて同時に測定し,このGHとPRLの母体—羊水—胎児での動態および相関について検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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