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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻11号

1982年11月発行

文献概要

原著

外陰癌根治手術後離開した創部へのhoney therapyの試み

著者: 松田稔1 三串敏之2 内藤信徳2 依田逸男3

所属機関: 1社会保険山梨病院産婦人科 2社会保険山梨病院検査科 3依田逸男産婦人科

ページ範囲:P.843 - P.846

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 外陰癌根治手術の際は,外陰の皮膚を広範囲に切除すると同時に,両側の所属リンパ節の廓清を行う必要がある1)が,この場合緊張した皮膚縫合となる為primaryに創傷治癒することは稀であり,大部分は縫合部皮膚が破壊し,離開を起こすものである。その結果創部は感染を併発し,治癒は遅延するか,または皮膚欠損の状態となり,Skin glaft2〜4),sartrius muscle transplant5,6),pull—down operation6,7),Amnion grafting8)等,種々の方法が必要となってくる。
 今回我々はこの破壊し離開した手術創に,honeyを塗布するhoney therapyを行うことにより,上記のような合併症は全く起こらず,創部の治癒に優れた結果を得ているので,ここにこの新しい試みを紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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