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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻12号

1982年12月発行

文献概要

トピックス

運動による無月経—なぜ長距離runnerにのみ特徴的にみられるのか?

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.878 - P.878

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 最近,婦人のスポーツへの進出はめざましいが,とくに長距離ランナーには無月経の者が多いとの報告がなされている1〜3)。このようなスポーツのうち,長距離ランナーのみが月経周期の異常をおこすのであろうか。もし,運動が皮下脂肪を消費し,やせを来すために月経異常や無月経を来すなら,他のスポーツではどうか興味ある点である。
 この点につきSanbornら4)は1978年全米大学対抗で競った水泳走者や,1977年全米大学対抗マラソン走者と同年齢のマラソンランナー,1979年Red Zingerの自転車競技会出席者などにそれぞれ質問書を送付した。そのうち初経後18カ月内に順調な月経周期を認めなかったもの,6カ月以内にピルを使用した者を除外した。従ってこれらに該当した質問書に回答したものは,runner 237,swimmer 197,cyclist 33名につき分析した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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