icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻12号

1982年12月発行

臨床医のプライマリ・ケア 症候論の整理

不定の愁訴

著者: 池田友信1 藤野敏則1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.891 - P.896

文献概要

 "不定の愁訴"あるいは"不定愁訴症候群"という語はわが国ではしばしば用いられているが,これらの用語が今日諸外国でも使用されているのかを知るため,いくつかの対訳語を想定し,DICST On-Line Information System (コンピューターによる文献検索)のMEDLINEファイルを検索してみた。その結果,475,000件の文献名のなかからは,これに直接対応した用語を検出することはできなかった。したがって,"不定愁訴"は今日なお国際的に繁用されている用語とはいえない。
 "不定愁訴"は,阿部1)により,明らかに器質的疾患が見いだされずに,全身性,筋神経系,循環器系,消化器系の多彩な愁訴を示す一群の患者に対して提唱された用語であり,その症状は自律神経失調様症状を主体としている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら