文献詳細
原著
卵管腺筋症(tubal adenomyosis)とSalpingitis isthmica nodosaとの関係についての一考察
著者: 須藤寛人1 古谷元康1 小幡憲郎1 竹内正七1 阿久津正2 後藤司郎2
所属機関: 1新潟大学医学部産科婦人科教室 2済生会新潟総合病院産科婦人科
ページ範囲:P.905 - P.908
文献概要
本論文において,著者らは,HSG上で片側卵管閉鎖を認めた症例が,手術時いわゆる結節性卵管炎(salping—itis isthmica nodosa;SIN)と診断され,さらに術後病理学的に卵管狭部に発生した腺筋症(tubal adenomyo—sis)と診断された症例を経験したので,SINとtubal adenomyosisとの関係について,内外の文献を渉猟し一考察を試みた。本症は不妊症の診療,治療上に重要性をもつと考えられるのでここに報告する。
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