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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻2号

1982年02月発行

文献概要

臨床医のプライマリ・ケア 救急医療のfirst aid

急性腹症のfirst aid—外科の立場から

著者: 前谷俊三1 平井潔1 戸部隆吉1

所属機関: 1京都大学医学部外科学教室第1講座

ページ範囲:P.81 - P.84

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 急性腹症acute abdomenとは,急激な腹部症状を呈し,早急に手術を必要とする疾患の総称であり,surgical abdomenと同義語である。この定義に従えば,急性腹症の患者の治療は早期手術をすることにつきる。しかし現実には,primary careに携わる医師の前に現われるのは,急性腹症という診断の確定した患者ではなく,種々の腹部症状を訴える患者であり,この中には手術が禁忌であるものも含まれる。すなわち第一線の医師にとっては外科的処置をすることが最善とは限らず,まず最初に何をなすべきかを見極めることが肝腎である。そこでわれわれもここから話を進めることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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