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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻2号

1982年02月発行

原著

子宮体癌検査法の比較成績—ディスポーザブル吸引式組織診を中心に

著者: 松沢真澄1 荷見勝彦1 陳信夫1 高橋道子1 滝沢憲1 曽栄輝1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター,婦人科

ページ範囲:P.117 - P.122

文献概要

 子宮体癌は,わが国においては頸癌にくらべて少なく,かつては子宮癌全体の4%くらいの頻度であったが1),近年増加の傾向にあり,全国87病院のアンケート調査によると2)10%以上になってきている。ことに癌専門施設においては15%前後であり3,5),子宮癌の7人に1人は体癌ということになり,子宮癌の検診にあたっては頸癌検診のみでは不十分で,体癌の検診を併用することが必須の時期になってきている。体癌の検診では,頸癌における擦過細胞診のごとく簡便でしかも診断率の高いものがなく,内膜細胞診では洗滌法・吸引法・ブラッシ法などが行なわれ,内膜組織診ではゾンデ・キュレットによる4方向掻爬が行なわれてきたが,それぞれ一長一短があり,決定的なものがなかった。このたび,われわれはIPAS社製のディスポーザブル吸引式内膜組織診法(Aspiration Syringe Kit)を入手し,他の方法に代わりうるか比較検討を試みたので,その成績について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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