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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科36巻3号

1982年03月発行

臨床医のプライマリ・ケア 女性のバイオロジー

脳と生殖内分泌との相関

著者: 加藤順三1

所属機関: 1山梨大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.155 - P.160

文献概要

 脳(下垂体前葉を含めた広義の)と生殖内分泌との関わりには,次の二つの大きい流れがみられることは衆知の事実で,その第1は脳による末梢内分泌腺機能の調節であり,第2は末梢性腺から分泌されたホルモンによる脳へのフィードバック調節である。この下向性並びに上行性調節が,視床下部—下垂体—卵巣系からなる一つの閉鎖環のなかで,相互に作用して自動調節機構servo—mechanismとして働き,性機能の性周期が維持される(Harris1),小林隆2),五十嵐3),小林拓4))。
 脳の性機能調節に関するconceptは,視床下部で産生・放出されるLH/FSH放出因子(LH-RH)の同定によって,決定的になった。図1は1970年前半ぐらいまでの性機能の中枢調節の基本構図を示したものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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